バンドオブブラザーズを紹介します。
予備知識を入れたら記事が長くなってしまいましたので、3回に分けて公開。
1回目は1話まで。
2回目は2話から7話。
3回目は8話から10話の構成です。
このドラマを見ていてこの場所はどこ?ってなる事は間違いないので、大雑把ではありますが地名の地図を描いてみました。
この地図を見ればどのように進撃しているのかわかりやすくなると思います。
それではバンドオブブラザーズ1回目の記事をどうぞ。私の好きな海外ドラマの中で何度も何度も視聴しているのが「バンド・オブ・ブラザーズ」です。
『バンド・オブ・ブラザーズ』概要
『バンド・オブ・ブラザーズ』(Band of Brothers)は、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮を務め、2001年にアメリカのHBOで放送された全10話のミニシリーズ。原作はスティーヴン・E・アンブローズによるノンフィクション書籍で、第二次世界大戦中の米陸軍第101空挺師団・E中隊(Easy Company)の実話を描いている。
物語は、隊員たちがノルマンディー上陸作戦前の訓練を受ける1942年から始まり、ヨーロッパ戦線各地での過酷な戦いを経て、ドイツ降伏後の1945年までを描く。登場人物は全員が実在の兵士であり、戦闘だけでなく、仲間との絆や喪失、戦争の現実と心理的影響が生々しく描かれている。
リアルな戦場描写と徹底した時代考証、そして出演者たちの熱演が高く評価され、エミー賞やゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞。戦争ドラマとしてだけでなく、人間ドラマとしても強い印象を残す作品となっている。
米軍隊について
軍隊は方面軍(大将)>軍(中将)>軍団(少将)>師団(少将)>連隊(大佐)>大隊(中佐)>中隊(大尉・中尉)>小隊(中尉・少尉)>分隊(軍曹)
のってない階級の方々は上の階級のサポートとか、下の階級の隊を率いたりとかしていたようです
隊は士官が指揮し、下士官の軍曹とか伍長が分隊のリーダーやまとめ役をやる感じ。
曹長は大隊の業務をやったりしますが、士官ではないので指揮はできないって感じ。
勲章や記章
将校
大佐は銀色の白頭鷲
中佐は銀の柏葉
少佐は金の柏葉
大尉は銀色バー2本
中尉は銀色バー1本
少尉は金色バー1本
下士官
曹長 ^(シェブロン)3つ+U(ロッカー)3つ
先任軍曹 ^3つ+♦+U3つ
上級軍曹 ^3つ+U1つ
軍曹 ^3つ
伍長 ^2つ
一等兵 ^1つ
二等兵 何も無し
シェブロンの下にTは通信兵・衛生兵・通訳などの技術職という意味。
鷲とサイコロの5と6のワッペンは第506パラシュート歩兵連隊 部隊章
パラシュートマークは空挺部隊のパラシュート徽章
降下訓練終了後までの白い円の中に白い横棒・上が青・下が赤のペプシのようなワッペンは第101空挺師団の認識章(のちの野戦訓練から鷲の横向きマークに変わっている)
U.Sのバッジは米軍の兵士
銃2本が交差しているマークは 歩兵科の兵科章
降下訓練終了後のシーンでガルニアが歯で挟んでいるのはパラシュート徽章、基本空挺課程を修了したという証
E中隊(Easy Company)は
- 師団:アメリカ陸軍第101空挺師団
- 連隊:第506パラシュート歩兵連隊(3大隊)
- 大隊:第2大隊(D・E・F・HQの4つの中隊)
- 中隊:E中隊(約140人)
- 小隊:3つの小隊(各30〜40人)
- 分隊:1小隊に3〜4分隊(各10人前後)
ヘルメットにトランプマークのスペードがあるのは506パラシュート歩兵連隊。
エアボーン(Airborne)ってのは空から運ばれる、つまり空挺部隊の事っす。
海から戦車や歩兵などが上陸するのですが、当然海側はがっつり防衛されているので、空挺部隊は空から歩兵を送り込んで海からの上陸をサポートする役割など。
登場する米軍の銃
M1カービン
.30カービン弾(7.62×33mm) 15発着脱式マガジンのセミオートライフル
ストックがたためるのが特徴。
M1ガーランド
.30-06スプリングフィールド弾(7.62×63mm)8発エンブロック・クリップのセミオートライフル
M1ガーランドはエンブロック・クリップの弾を撃ち尽くすと「ぴーん」と金属音とともにクリップが飛び出します。
30-06は現在の日本でも狩猟用ライフル弾として使用されています。
トンプソン短機関銃
.45ACP 20発または30発の箱型マガジン(50連ドラムマガジンもある)でセミまたはフルオート。
M1911A1(ハンドガン)
.45 ACP 7発(マガジン)+1
M1919ブローニング機関銃
.30-06(7.62×63mm)ベルト給弾 機関銃
三脚またはバイポッドで使用
M1918 ブローニング automatic rifle
.30-06 Springfield 20連マガジン
M1 / M1A1 バズーカ
正式名称はロケットランチャーM1で、射手と装填手2名でM6対戦車ロケット弾を撃つ。
主に登場するのはM1ガーランド(500m)、M1カービン(270m)、トンプソン(100m)。
見分けは長くて単発がガーランド、短くて単発がカービン、連射がトンプソン。
屋外戦闘では長距離射撃ができるガーランドを持っている兵士が多いです。
カービンは軽い。
トンプソンは連射ができるハンドガンのようなものなので、狭い場所では有利です。
各話について
日本語タイトルは英語タイトルを直訳しただけのものもあれば、制作サイドが大きく改変したものもあります。
1話はCurraheeなので、訓練で良く登っていたカラヒー山がタイトルなのに対し、日本語タイトルは翼のために
2話はDay of DaysとDデイに比重を置いているタイトルに対し、日本語タイトルはノルマンディ降下作戦
6話はBastogneとバストーニュでの戦いをタイトルに据えているのに、日本語タイトルだと衛生兵
日本の制作会社は説明的タイトルに置き換えること本当に大好きですよね
基本的に多くの話ではメインとなる人物が据えられています。
例えば2話であればウィンターズ、3話はブライスなど。
6話では日本語タイトルがもろでユージン。
ドラマ制作時に話を聞けた人が主な登場人物になっていると思われるので、各話主人公もそんな感じですかね。
第1話 Currahee /翼のために
冒頭で日本がアメリカの国土を攻撃して戦争が始まり、皆こぞって軍に志願したと語っています。
1話もそうなのですが、ドラマを何度かみた後にみるとまた違った視点で見る事ができます。
初見だと登場人物が多すぎてわけわからんまま話が進む可能性も、それでも十分おもしろいですけどね。
1話は出撃直前から始まりますが、ノー・ジャンプ・トゥナイトなのでメインストーリは2年前から始まる訓練です。
E中隊の訓練がメインの話なので特に誰か1人がメインキャラという話ではないけれど、あえて据えるならソベルか。
101空挺師団・第506連隊・第2大隊・E中隊を率いているのがソベル中尉(のちに訓練期間中に大尉に昇進)
ソベルは他の中隊以上の訓練をするので隊員をいじめる嫌な奴に思えますが、屈強な兵士を訓練する教官としては一流です。
この訓練のおかげでE中隊は肉体的にも精神的にも鍛えられ、仲間との絆が深まったといえます。
後にウィンターズの軍法会議を発端として下士官達が銃殺覚悟で訴えるという事が起こったので、ソベルの部下いじめは相当だったのかもしれません。
結局ソベルは出撃を前にして医師や従軍牧師の降下訓練指揮官として配属転換させられていまうので、自業自得としかいえません。
E中隊はミーハン中尉が指揮する事に。
余談ですが、掛け声で「気をつけ」をするときの掛け声は「Ten-hut!」(テンハット)って言ってます。
Attentionの軍隊スラングで気をつけの意味です。
ガルニアが船の中でウィンターズはクエーカー教徒と言っていますが、
「正式にはフレンド会と呼ばれるキリスト教系の宗教団体の信者」で、主義の1つが”徹底した平和主義(武器を取らない、戦争に加担しない)。
ガルニアがリーブゴットと喧嘩をする場面で言っていた言葉はJEW(ユダヤ教、またはユダヤ人)。
本番の降下は35キロの装備を身につけて行うため、C47に乗り込むまでみんな荷物を背に寝転んで待機してます。
C47機体の白い線のペイントは味方からの誤射を防ぐ為の目印です。
C47は本番では訓練時より低い150〜300mで飛んでいたようです。
現在の配信状況(2025年8月時点)
「バンドオブブラザーズ」は以下の動画配信サービスで視聴できます:
- U-NEXT